赤ちゃんの「言葉」について、生まれたばかりの赤ちゃんを持つお父さん、お母さんはいつ喋り始めるか?といった楽しみな気持ちと心配な気持ち、両方持つ方が多いような気がします。
赤ちゃんの言葉の発達について、喋り始める時期や発達を促す方法などをお伝えしたいと思います。
赤ちゃんの言葉の発達について
赤ちゃんは生まれてからほぼ同じ過程でことばが発達していきます。(月齢は目安です)
● 生後0ヶ月~
無意識的に生理反射として泣いたり笑ったりして声を発します
● 生後2~3ヶ月頃
機嫌がいいときなどに「あー」「くー」などクーイングと呼ばれる声を出します。のどを鳴らし、発声練習していると言われます。
● 生後4~6ヶ月頃
「声遊び期」と呼ばれる時期。喃語(なんご)が始まり、「あー」「うー」といった母音が出せるようになります。
● 生後7~11ヶ月頃
物と言葉が段々一致してきます。パパパやマママといった連続子音や母音など、言葉に近い音を発したり、「ぱ」などの破裂音がはっきり言えるようになり、「ばぶばぶ」「あっぷあっぷ」など少し複雑な音も話せるようになります。
● 生後12ヶ月頃
少しづつ喃語のなかに意味のある言葉(有意味語)を発するようになります。両親やまわりの人の言葉をまねするようになます。言葉に意味があることに気づき、理解して使えるようになります。語彙も増えていき、コミュニケーションもできるようになります。
赤ちゃんは言葉をいつからしゃべり始めるのか?
赤ちゃんが生まれてから意味のある言葉を話すようになるのは、平均で1歳前後です。ただ、あくまでも平均で、早い子とのんびりな子で、8ヶ月以上も差があるとも言われています。
個人差が非常に大きく、のんびりさんでもその子の個性なので、ペースに合わせて関わっていくことが大事になります。
それでも、遅いのでは?と心配でしたら、市町村でやっている検診のときに相談したり、また地域の保健センターで聞いたりしてみるのもいいでしょう。
大事なのは、お母さんが心配し過ぎたり不安に思いすぎたりしないことです。
赤ちゃんの言葉の発達を促す方法
個性だからとは言っても、何もしなくてもいいというわけではありません。
赤ちゃんの言葉をはぐくむために、できることをまとめました。ぜひ実践してみましょう。
たくさん語りかけましょう
言葉を増やすためにも、毎日のお世話の中で、たくさん赤ちゃんに話しかけましょう。
「着替えようね」「ごはん食べようね」「かぼちゃ、おいしいね」「お風呂入ってさっぱりしたね」「風が気持ちいいね」etc・・・
特別に教える必要はありません。日々の関わりを毎日繰り返していくことで、赤ちゃんの言葉は育っていきます。
このとき、なるべく指示後は使わずに具体的な言葉で話しかけるのが大切です。
赤ちゃんの気持ちに共感し、代弁しましょう
赤ちゃんが興味を持っていることに共感し、一緒に見たり聞いたり触れたりしたことを、代わりに言葉にしてあげてください。
同じ方向をむいて「電車だね~」「ひまわりだね~」、そして目を合わせましょう。
気持ちを分かってくれるという安心感が赤ちゃんにはとっても重要なことになります。
一緒に絵本を読みましょう
絵本はすてきな言葉の宝箱。
普段お母さんが使う言葉も、絵本から取り入れることによって違う形で赤ちゃんに刺激を与えることができます。
最初はいろいろな種類の本を読んであげてください。そのうち、赤ちゃんの好みがでてきます。
大切なのは、親子で楽しむこと
言葉をはやく覚えさせなくちゃ・・!と焦ったりして無理にやるのは逆効果です。赤ちゃんに無用なプレッシャーを与え、より言葉を出にくくしてしまう可能性も否定できません。
まずは親御さん自身が楽しんで、赤ちゃんとのコミュニケーションを充実させていきましょう。
まとめ
赤ちゃんの言葉の発達~などと難しい言葉を使ってしまいましたが、言葉を発するのに何より大事なのは、日々の生活です。
そして、赤ちゃんは言葉が出ていなくても先に分かっています。のんびりさんは、大切に大切に自分の中で言葉を育てているのかもしれませんね。
1日1日を大切に、たくさんのコミュニケーションを楽しんでくださいね。